今更聞けない?電球の種類について解説【プロが教える】
私は電球のプロです。
「電気」ではなく「電球」のです。笑
ビル管理業界に入って最初の3年間は商業施設の常駐管理を担当しており、500種類ほどの電球を交換、在庫管理しておりました。
電球ってたくさん種類があるんですよね〜
今回は主に家庭で使われる電球に関して、解説していきます。
それぞれの場所で使われる電球について
家庭用で各部屋に最初から付いている照明は種類がか限られているので、主に下記の3つに分けて説明します。
①廊下、トイレ、階段、物置などの電球
②リビング、居室などの電球
③その他の電球
①廊下、トイレ、階段、物置などの電球
ここでは主に「ダウンライト」が用いられていると思います。
ダウン(=直下、真下)を照らすライトのことです。
口金という、電球の差込口の大きさはだいたい「E26」を使っています。差込口の一般的なサイズで、直径26mmのソケットです。
家のほとんどのダウンライトがE26サイズですが、まれに小さな電球を使っており、E19サイズのものもありますので、電球交換の際はご注意ください。(私の家の場合ではキッチンのスポット照明にE19が使われています。)
さてここで皆さん、このダウンライトには大きく分けて「白熱電球」「電球型蛍光灯」「LED電球」の3種類があるのですが、それぞれの特徴、わかりますか?
1.白熱電球
フィラメントを発熱させて光を得ています。
「フィラメント」 懐かしい単語ですね~
トーマス・エジソンさんが発明したかと思いきや、本格的な商用化を始めたのがエジソンさんだそうです。
メリット:本体価格が安い
すぐに点灯する
デメリット:消費電力が高い(60Wタイプで54W消費)
寿命が短い(1,000~2,000時間)
2.電球型蛍光灯
白熱電球と同じサイズで使えるようにした蛍光灯です。
紫外線を蛍光体に当てて発光しています。
蛍光管内には水銀ガスが封入されています。
意外と見落としがちな欠点が、点灯・消灯を短い間隔で繰り返すと、寿命が短くなってしまうことです。
玄関・トイレ・廊下などには不向きな電球です。
メリット:消費電力が低い(60Wタイプで11W消費)
長寿命(約12,000時間)
デメリット:点灯から明るくなるまでに1分程度時間がかかる
点灯・消灯を短い時間で繰り返すと、寿命が縮まる
紫外線により虫が集まる原因となる
3.LED電球
発光ダイオードを使用した照明器具です。
最近ではこの電球が主流ですね!
昔は電球価格が高いのがネックでしたが今では価格も下がり、直下しか明るくならないという弱点も改善され、万能になってきました。
メリット:消費電力が低い(60Wタイプで約7W消費)
長寿命(約40,000時間)
振動に強い、虫が近寄ってこない、調色可能
デメリット:安くなったとは言え、まだ他種類の電球と比較すると高価
明かりを直視できない
とにかく省エネ、長寿命なのが特徴です!
ほぼ弱点が改善され、最近の新築ビルはほぼLED電球となっています。
というわけで、今後買い替えるならオススメはLED電球です。電球費用は少々かかりますが、省エネで長寿命のため、電気代が抑えられ、電球交換の手間も少なくなりますよ!
②リビング、居室などの電球
ここでは主にシーリングライトが使われています。
丸っこいやつです。サークライトとも呼ばれます。
昔ながらのものだと、蛍光灯を使っています。これをLEDタイプにすると、消費電力はほぼ半分程度になります。
③その他の電球
1.直管型蛍光灯
先述②のシーリングライトとは違い、真っ直ぐな蛍光灯を指します。
主にビルや駐車場などで見かける電球です。ご家庭だとキッチンや洗面所などで使われることがあります。
ここで注意していただきたいのは、この蛍光灯器具にLED電球は使わないようにしてください!!!
照明器具が対応していないため、LED化する場合は器具ごと更新する必要があります。
一昔前に、「照明器具そのまま(電気工事無しで)使用できるLEDランプ」がありましたが、不具合が多く、現在ではほぼ販売されていないと思います。
2.密閉型器具
お風呂や外灯などの、水に濡れることを想定した場所に使われる照明器具です。これらもご家庭ではほぼ口金E26サイズが使用されています。
この照明器具はLED電球を使用できます。
ただし、必ず「密閉型器具対応」と書かれたLED電球を使用してくださいね!!
まとめ
・家庭の電球の種類は主に3種類
①ダウンライト
②シーリングライト
③直管型蛍光灯や密閉型器具など
・LED電球がおすすめ(②は器具ごとの更新、③は種類により器具更新必要)
・ダウンライトの場合、口金の種類に注意(ほぼE26サイズだが、まれにE19サイズあり)
明るさや色の使い分けについては、別記事にて後日解説します。
最後までお読みいただきありがとうございます!